こんにちは、桜田和奏です🌸
「自分の強みって何だろう?」と考えることはありませんか?
算命学を学んで9年になりますが、私自身も、自分の才能や強みを活かせていない部分があると感じています。
算命学は、生まれ持った才能や特性を知るだけでなく、それをどう伸ばすか、どんな環境で活かすかを考えるきっかけを与えてくれる学問です。この記事では、才能を見つけ、意識的に伸ばすためのヒントをお伝えします。
環境が才能を形づくる
才能は、「どんな環境にいるか」によって大きく影響を受けます。算命学では、才能や特性だけでなく、それを花開かせるための「環境」を読み解くことができます。
たとえば、松の木を杉のようにまっすぐ育てようと枝を切ってしまったら、松本来の美しさは失われてしまいますよね。人の才能も同じです。その人らしさを尊重しない環境では、本来の力を発揮するのは難しいんです。
その人らしさが失われる原因
人が本来持つ「その人らしさ」が失われてしまう原因として、以下の2つについて考えたことがあります。
- 子ども時代の環境
- 周りの期待に応えようとしすぎる
子ども時代の環境
人が本来の自分らしさを失ってしまうのは、子どもの頃の環境が影響していることもあるように感じます。これは保育士をしていたとき、2歳児クラスで担任をしていた頃の話です。
いつも棒を持って園庭を駆け回り、木やおもちゃ、バケツ、砂場の砂など、目についたものを次々に叩く子がいました。他の子に当たると危険なので「やめようね」と声をかけるのですが、全然やめてくれません。それどころか、ますます叩きたくなる様子で…。
最初は「どうしてこんなに叩くんだろう?」と悩みました。でも、あるときふと、その子の才能に目を向けてみたんです。すると、「好奇心旺盛でなんでも自分で試してみたい!」という強いエネルギーを感じました。棒を叩くのは、その子が音や感触を楽しむための大事な表現だったんですね。
そこで「コンコンの音、楽しいね!先生と一緒にやってみようか?」と誘ってみたんです。一緒に石やバケツの水を叩いて遊んでみると、それまで見たことがないくらいの笑顔を見せてくれました。
その瞬間、「この子にとって必要なのは叩く行為を止めさせることではなく、その行動をどう生かしてあげるかなんだ」と気づかされました。
子どもの頃、自分の興味や特性が理解されずに抑えつけられると、「その人らしさ」が見えなくなってしまうことがあります。でも、少しだけ視点を変え、寄り添うことで、才能が輝き出す瞬間があるんです。この出来事は、私にとっても忘れられない大切な学びになりました。
周りの目を気にしすぎる
私たちは誰しも、人からの評価や反応を無意識に気にしてしまうものですよね。「期待に応える」という行動が、自分らしさを押し込めてしまう原因になる気がします。
周りに「明るい人」「良い人」と思われたいあまり、元気でい続けようと無理をしてしまったり。本当は一人で静かに過ごしたい時間が必要なのに、誘われなくなるのが怖くて飲み会に参加したり。周りの期待を優先しつづけると、本当の自分の気持ちに気づけなくなってしまうんですよね。
「人に嫌われたくない」「認められたい」という気持ちが私の中で大きくなったのは、母との関係がきっかけだったと思います。母は、私が幼い頃「あの子はあまり寝ない子で、大変だったのよ」と笑い話にしてくれていました。でも、大好きな母を困らせてしまった私は、「悪い子だ」と思い込んでしまったんです。その思いが、自分の中で「嫌われたくない」「好かれたい」という強い感情に繋がったのだと思います。
人からの評価を気にすることは、本当にしんどくて苦しいものです。自分がどう思われているのか、何を期待されているのかを考えすぎてしまうと、どんどん自分を追い詰めてしまう。しかも、どれだけ考えても相手の本当の気持ちなんて分からないんですよね。あくまで推測しかできない。それでも気にせずにはいられない自分がいて、そのジレンマにずっと悩まされていました。
こんなふうに、「自分を責めすぎてしまう癖」を持つ方は、きっと少なくないのではないでしょうか。
鑑定をしていると、「なんとなく違う気がする」「これが正解なのか分からない」といった悩みを抱えている方にお会いすることがあります。お気持ちを伺うと、答えが見つからなくて立ち止まってしまう不安や迷いに共感する瞬間が多いです。正解がわからずに悩むこと、本当に苦しいですよね。
算命学では、持って生まれた才能や特性を活かすことが「自分らしく生きる」ための大切な鍵だと考えます。違和感を感じるときは、自分の選択を見直すサインかもしれません。
才能を「陽転」させることの大切さ
算命学では、才能や特性を「星」として読み解きます。この星をどう使うかが、生き方を大きく左右すると考えられています。星を良い方向に活かすことを「陽転」といい、逆に才能を十分に活かせなかったり、良くない方向に使ってしまう状態を「隠転」と呼びます。
リーダーシップの星を持っている方が、周囲を導き、チームを成功に導くリーダーになれば陽転した状態。でも隠転してしまうと、独りよがりに見えたり、自己中心的だと受け取られることもあります。
才能は、持っているだけでは輝きません。「この才能をどう活かすのか」を意識して行動することが、星を輝かせる第一歩だと思います。
努力しないと変わらない
「才能は天からの贈り物だから、自然と発揮されるもの」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、算命学の考え方は少し違うんです。
才能の星を活かすには、活かす意識が欠かせません。
歌の才能を持っている人がいても、練習しなければプロの歌手にはなれませんよね。同じように、算命学でわかる才能の星も、ただ持っているだけでは陽転しないんです。
自分の才能を知ることはもちろん、才能をどのように伸ばしていくかを意識して行動すること。この世では行動が人生の可能性を広げる鍵だと思います。
才能を知ることで選択が変わる
算命学が教えてくれるのは、「あなたの才能とは何か」というヒントです。才能や特徴を知ると、意識的に行動を選べるようになります。
「これが自分に向いているんだ」と気づけば、向いていることに努力を重ねることができますよね。一方で、「これって自分には合わないな」と感じることは無理に続けずに手放す、という選択もできるんです。
諦めるって、悪いことだと思われがちですが、実はそうではありません。「自分に向いていない」とわかったら無駄なエネルギーを使わず、本当に大切なことに集中するための気づきです。
算命学を通じて才能を知り、それを意識するだけで、日々の選択が変わります。そしてその選択が、意図的で納得感のあるものになっていく。これが才能を活かしていく第一歩なんだと感じています。
自分を観察する習慣を持つ
自分を観察するって、難しいですよね。感情に引っ張られてしまったり、正確に見られなかったりすることがあります。だからこそ、「血液型占い」や「◯◯診断」が人気なのかなと思うんです。「自分ってどんな人なんだろう?」と誰もが気になるけど、自分を客観的に見るのは、実はすごく大変なことですよね。
自分を知るのが難しくても、人から言われたことや思い込みで「こういう人間だ」と結論を出してしまうのは、ちょっと勿体ないなと思うんです。私たちにはまだ気づいていない才能や可能性がきっとあるはずだから。
日々の中で気づいたことや感じたことを少しずつでも振り返ると、「これって私の星が教えてくれた才能かな?」と感じる瞬間が増えていきます。それがとても面白くて、自分を知ることって本当に終わりのない学びなんだなと思います。
日々の自分を観察するための朝日記
日々の観察を続けるために、取り入れているのが「朝日記」です。朝日記では、昨日の出来事を軽く振り返って「こんなことが嬉しかったな」とか「こうすればもっと良かったかも」と、気づきを書き出します。
「今日はこんな気持ちで過ごしたいな」と書いてみると、不思議とその日1日のスタートがゆるっと整う感じがします。正直、最初は「書いたところで、結局できなかったらどうしよう…」なんて不安もありました。でも、朝日記を始めたのは、試験勉強がきっかけ。試験のために勉強計画を立てる必要があって、悠長なことを言ってられなかったんですよね。膨大な知識を頭に入れるには、毎日のタスクを細かく決めるしかなくて…。背に腹は代えられず、試行錯誤しながらスタートしました。
朝日記は試験後も続けています。続けるうちに、気づかなかった自分の感情や行動のクセに少しずつ気づけるようになってきました。まだまだ日々精進です。自分を知ることは、すぐにできるわけではないと思います。焦らずに少しずつ進めていけたらいいですよね。
才能を伸ばすヒント
才能の星を、日常生活で活かすためのヒントをいくつかご紹介します。
まず知ることから
自分がどんな星や特性を持っているのかを知ることが第一歩です。自分の才能の星から得意なことや強みが少しずつ見えてきます。「なるほど、そういうことか!」と腑に落ちる瞬間があると、不思議と前向きになれるものです。私も「自分ってこういう人なんだ」と気づけただけで、少し楽になった経験があります。
環境を整える
「なんだかここでは頑張っても空回りしてしまう」「自分らしくいられない」と感じるときは、環境が合っていない可能性も。心地よくない環境で、自分を傷つけるのは悲しいです。コミュニティーも会社もたくさんあります。合わないところで無理せず自分を大切にしたいですね。
意識を向ける
才能を活かすには、「ただ知るだけ」ではもったいない。「こんなふうに使ってみようかな」と、小さな目標を決めて意識的に行動してみることが大切です。初めはぎこちなくても、日常の中で試しているうちに、慣れてくる感覚があるかもしれません。
才能を陽転させるプロセスは、無理せず、少しずつ試してみてくださいね。
まとめ
算命学は、自分の才能や特性を知り、それをどう活かしていくかを考えるための頼れるツールです。才能の星を陽転させるためには、自分自身をじっくり観察して、今の自分に合った環境を整えたり、そこに向けた努力を重ねることが大切だと感じています。
もちろん、才能を陽転させるプロセスは、決して一朝一夕で簡単にできるものではありません。小さな積み重ねが、やがて自分の成長や人生の変化を実感できる瞬間を連れてきてくれるんですよね。
算命学が教えてくれる星に少しずつ光を当てながら、自分らしい毎日を手に入れる。その過程は、挑戦であり、発見の連続です。私もまだまだ試行錯誤の中にいますが、自分を使って実験するのは楽しいです。
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